無線従事者
無線業界物語v2

*受験に疲れたとき、時にはこんなお話もよいのではないでしょうか?

本件に対する問い合わせはご遠慮ください。あしからず、「ものがたり」です。別に知っていても大した役には経ちませんが?

(*本記述は1997年のものです。以下記述は省庁再編前のものです。ご了承願います。)

郵政大臣が毎年1回以上おこなうとされている無線従事者国家試験とはいったい誰がどの様に作成しているのであろうか?受験中にそんな疑問にぶち当たった経験はありませんか?電波行政の根幹に関わる事項ですから当然極秘です。しかし決してロボットが作成しているわけではありません。郵政省の担当官が作成してる訳です。
<<注意>>
これはあくまで個人的、独断と偏見によって記述した「ものがたり」です。事実と相違しても責任を負いかねます。どれが事実で、どれが物語りかも明言できません。?!

疑問その1 誰が試験問題を作成しているの?
当時は、郵政省電気通信電波部□□室の郵政事務官・郵政技官など、時に電気通信□□部の□□□□技術システム課の担当者、最近では、某団体の国家試験センターの□□審査担当官などが。。

疑問その2 一人でつくるの?
いえ、複数人います。無線工学担当 □□□事務官・電波法規担当□□技官など..

疑問その3 どうやって問題を作っているの?
 問題はある程度の作成知識がなければ、出来ません。
新しく作成された問題は間違えは無いか、時間内に回答することが出来るか、他の問題とのバランスは適切か?等様々な点から考慮され、「解き屋」なる担当者が実際に試験を回答して決められた時間内に解答が導き出される様に、難しすぎず、易しすぎず調整されています。特に工学系は担当官が参考とする際に用いる種本(教科書)がある事に注目しましょう。歴代の先輩が使用した古い絶版本もあれば、一般書店で購入出来る本も含まれています。無線従事者試験は昭和25年以降ある時期から現在の様に虫食い問題や選択式が採用された時期がありました。試験も歴史を繰り返している事が伺えます。それらが何の本であるかは、受験を重ねたあなたの経験によってわかるはずです。

疑問その4 問題はどこで作っているの?
問題は最終的に稟議・決裁のうえ、国家試験問題として某印刷所で印刷されます。かつて、試験が国営の頃は大蔵省印刷局の問い合わせ番号が問題用紙の下に小さく記載されていました。(実際の印刷場所は□□刑務所内でした)最近では、某団体内の印刷所で行われたり、大量に部数を必要とする場合は、外部に委託印刷をします。

疑問その5 採点はどうやっているの?
試験が国営で記述式の頃は人海戦術で各地方電気通信監理局の担当官が総出で採点に当たっていました。民間委託の現在は、採点作業は機械が行います。ただし、合否ラインは手入力が可能です。  

疑問その6 合否の判定は?
一般的に合否のボーダーラインは60点以上が合格とされているようです。しかし、かつて記述式の場合はその点数が5□点前後としていた様ですが、公開はされません。試験問題ごとに採点していきます。工学系の場合は核となる公式を用いているか?そのための計算過程に間違いは無いか?回答が正しいかなど、加点式でおこなわれていました。また、同じ問題を複数人が採点して個人的なばらつきが無い様に配慮がなさ極めて厳密に行われましたが、時に多少の温情?加点もあった様です。
機械式に変更されて、温情点がなくなりましが、択一式そのものは選択肢に回答があるわけですから昔にくらべて簡単となったといえます。やはり5□点前後で場合によって6□点の時もあるようです。

疑問その7 英語の問題で出る一般時事は特定の個人や企業が出ないってほんと?
出ることはまず少ないでしょう、試験期から遡ること約4ヶ月その前の3〜6ヶ月の期間に話題となった事を種に問題が出題される様です。おのずと問題が自然災害、宇宙科学等になってしまうのもうなづけます。英字新聞の(s□□□□□□times,j□p□n times)は有名です。

疑問その8 国家試験は外郭団体に委託しても国家試験なの? 
そうです。単に国家試験事務を業務委託しているだけなので、問題自身が大きく変化することはありません。 国で出来なかった短期間の合否判定と事務手続きを実現しています。

疑問その9 電気通信術でモールスの採点は資格者が当たるってホント?
そのようです。かつて国営の頃は、他の部署からの応援を得て実施していました。その際、無線局の検査官が試験官として臨む事もありました。また、若い担当官とベテランの担当官どちらでも採点に差違はありません。
むしろ、若い担当官の方が、直前まで、向かい合う立場であった人(受験者)が多く温情があると言われています。従って無資格の担当官が試験官となることは無いでしょう。

疑問その10 国家試験も大きな流れがあり、数年単位で変更があるってホント?
本当です。かつて国営の頃は担当官の人事異動によって明らかに問題傾向が変わったりすることがありました。でもそれだけではなく、実状にあわせる様に5年・10年とかの単位で大幅な手直しがある様です。

疑問その11 巷では規制緩和が叫ばれてますが、資格って無くならないの?
無くなることはないでしょうが、大きく2分されるでしょう、
1無資格で操作できる範囲が広がる(CB,Personal,特定小電力など)
2資格制度は変わらず、門戸を広く開放する。(試験制度の変更、多岐選択式など) 特に近年変更が多いので注意が必要です。国民総運転免許時代と言われますが、運転免許は無くならないのと同じ事です。

疑問その12 苦労の末やっと上級資格を取得しました。もらえる免許は古くても厚手のやつが欲しいのだけれど。
そんな奴はいません?が、かつて国営の頃は若干の旧免許証のストックがあった時期がありました。その時代は入手可能でしたが、現在は全くありません、毎回必要な枚数をその都度印刷によって調達している様です。免許証は必ずしも国の機関だけが作っているとは限りません、民間の某□□印刷も無線従事者免許証を作成しています。夏の時期に大手の□日□印刷、凸□印刷などの会社が翌年の年賀状をフル稼働で印刷して国に納入するのと似ていますね、

疑問その13 絶対合格と信じていたのに、結果はNG!ほんとうに採点にミスは無いの?
絶対にあってはならないことですが、人が採点・操作する以上ミスは発生します。試験委託後の国家試験センターで過去採点プログラムのミスで合格すべき人が不合格となってしまった事がありました。また、国営のころ某管内の定年退職間近の担当官が誤って試験採点中の答案を焼却してしまう事故もあったりしま した、どうみても明らかにおかしい場合は問い合わせてみるのも良いかも知れません。試験センターに移管後も採点機の入力ミスにより合格者を不合格処理する事案がありました。

疑問その14 法令で言う無線従事者原簿ってどんなもの?
資格ごとの無線従事者の氏名、生年月日、本籍、住所、免許番号などが記載された帳簿を言います。これはA4版のファイルでその年、資格毎に作成されていて、中身はどこかでみたことがあるフォームです。紙である帳簿と国の指導の下、電子ファイル化がなされコンピューター上のデータベースも原簿と呼ばれています。最後に特記事項として、行政処分歴が記載でき、過去の悪事が一発で照会できるとか?さらにPARTNER/deurasシステムで無線局免許と統合されて一大データーベースが完成しつつあります。


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